オスグッド病とは?成長期の膝の痛みの原因と対処法 川崎市川崎区小田栄・整骨院
2025年04月13日
オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)は、主に10〜15歳の成長期の子どもに多く見られる膝の痛みを伴う疾患です。特にサッカーやバスケットボールなど、膝の屈伸を頻繁に行うスポーツをしている子どもに発症しやすいとされています。
原因:成長期特有の骨と筋肉のアンバランス
成長期の子どもは、骨の成長が筋肉や腱の成長よりも速いため、筋肉の柔軟性が追いつかず、筋骨格構造にアンバランスが生じます。特に太ももの前にある大腿四頭筋が硬くなると、膝蓋靱帯を介して脛骨粗面(膝下の骨の出っ張り部分)を強く引っ張ることになり、これが炎症や痛みの原因となります。
症状:膝下の痛みと腫れ
オスグッド病の主な症状は、膝の下部(脛骨粗面)の痛みや腫れです。運動時や運動後に痛みが増し、膝を曲げたり正座をしたりする際に痛みを感じることがあります。また、患部が熱を持ったり、触れると痛みを感じることもあります。
診断方法
診断には、患者さんの症状や運動歴の確認に加え、レントゲン撮影やMRI、超音波検査(エコー)などの画像診断が用いられます。これらの検査により、骨端軟骨の状態や炎症の有無を確認し、ジャンパー膝などの類似疾患との鑑別を行います。
治療法:保存療法が基本
オスグッド病の治療は、基本的に保存療法が中心となります。具体的には、患部の安静を保ち、運動を制限することが重要です。痛みや腫れがある場合は、アイシングや消炎鎮痛剤の使用、物理療法(超音波や低周波治療)などが効果的です。
また、大腿四頭筋のストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めることで、再発の予防にもつながります。症状が重い場合や長引く場合には、膝に専用のサポーター(オスグッドバンド)を装着することで、脛骨粗面への負荷を軽減することができます。
予後と注意点
オスグッド病は、成長期が終わると自然に症状が軽減することが多いですが、痛みを我慢して運動を続けると、症状が悪化し、骨の変形や慢性的な痛みが残ることがあります。そのため、早期の適切な対応が重要です。また、症状が改善した後も、大腿四頭筋のストレッチを継続することで、再発の予防につながります。
まとめ
オスグッド病は、成長期の子どもに多く見られる膝の痛みを伴う疾患であり、適切な対応を行うことで、症状の改善や再発の予防が可能です。お子さんが膝の痛みを訴えた場合は、早めに整骨院や整形外科を受診し、専門家の指導のもとで適切なケアを行うことをおすすめします。
当院では、オスグッド病の予防や治療に関するご相談を随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。